こんにちは!
ここのところ、雑務に追われてしまい、ブログが全く更新出来ておりませんでした。
元々は今日ぐらいからバリに旅立つ予定でしたが、諸事情により来年1月に延期する事になりました。
3か月弱、先延ばしする事になりましたが、コロナ禍においては何年も渡バリ出来なかったので、その状況と比較すれば何でもありません(泣)
しっかりと仕事し、1月こそはゆっくりと滞在したいと思います。
さて、今日は珍しく(?)、無垢材家具の構造について考えてみたいと思います。
一般的な無垢材の家具を見た場合、「お父さんの日曜大工みたい・・・」という感想を持たれる方が少なくありません。
なぜこのような感想を持たれる方が多いのか、改めて考えてみたのですが、「無垢材は2~4センチ程度の厚みがあるため、家具にした場合、切断面が見える」事が原因ではないかと推察している次第です。
つまり、余程の高級家具でも、現在の主流は「突板の家具」になります。
突板の家具とは、合板等の集成材の上に無垢の薄い板(数ミリ)を張り付けている家具になります。集成材で形を作った家具の表面に薄い無垢材を張り付ければ、木の切断面は全く見えない形になります。
最近の流行である「シンプルな家具」においては、無垢材の切断面などは見えない方がおしゃれな印象になります。
この事が一般的な無垢材の家具が「お父さんの日曜大工・・・」に見えてしまう原因だと思います。
そこで、これらの対策として弊社が取り組んでいるのが、「切断面を見せない構造」です。
まずは実例をご覧ください。
チーク無垢材のリビングテーブルですが、木の切断面が全く見えないと思います。
これは、以下のような構造にしているからです。
つまり、手間はかかりますが、切断面を斜めにカットする事で、この部分を隠してしまう構造にしています。
上記のテーブルの場合、チークの厚みは4センチを採用しておりますので、コップなどを置いた際の感触は殆ど一枚板の無垢材と変わりません。
全ての家具においてこのような構造にしている訳ではありません。
デザイン的に、切断面が見えない方が良いと思われる家具だけになります。
ちょっとした工夫ですが、完成度はかなり異なるように思います。